ニキビ薬用化粧品に含まれる成分にはどんな効果があるの?

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薬用化粧品には「有効成分」「薬効成分」と呼ばれる、ニキビの緩和に効果的な成分が配合されています。

グリチルリチン酸ジカリウムやサリチル酸など、一度は耳にしたことがあるでしょう。

しかし、一口にニキビに効く、といってもどこにどのような働きをするのかはよく知らない、という人がほとんどではないでしょうか。

そこで今回は、ニキビを改善するさまざまな成分について解説していきます。

ぜひ手持ちのニキビ用化粧品の成分表示と照らし合わせてみてください。

グリチルリチン酸ジカリウムの働き

ニキビによいとされる成分の中でも筆頭に挙げられることの多い「グリチルリチン酸ジカリウム」。グリチルリチン酸ニカリウム、グリチルリチン酸K2といった別名もあります。化粧品や歯磨き粉、シャンプーなどの成分表示にこれら異なる名称があっても、すべて同じものと思ってくださいね。

さて、グリチルリチン酸ジカリウムはもともと漢方の材料の一つでもある、カンゾウの根から抽出される成分です。

古くから抗炎症作用があるとされ、カンゾウ単品でも口内炎や喉の炎症を緩和するのに使われてきました。その主成分、グリチルリチン酸にカリウムを化合させたのがグリチルリチン酸ジカリウムです。期待できる効果はグリチルリチン酸と同じ抗炎症作用。ニキビによる炎症を抑制してくれるとして、多くのニキビケア用化粧品に配合されています。

使いすぎるとステロイド様の症状が出ると言われていますが、通常販売を許可されている化粧品であれば過剰になる心配はありません。

ただし、抗炎症作用があるといってもできてしまったニキビが治るわけではないため、あまりに炎症がひどい場合はまず皮膚科で相談してみることをお勧めします。

サリチル酸にはどんな効果が?

サリチル酸には肌の角質層を軟らかくする働きがあります。乾燥や角質の肥厚化によって肌が硬くなってしまうと、基礎化粧品の浸透が悪くなったり、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビを引き起こす原因となることも考えられます。その予防やごく初期の皮脂詰まり(初期ニキビ)を解消するために、皮膚科ではサリチル酸を配合した軟膏が処方されることが多いようです。

また、ニキビ治療の一環としてピーリングにも使われていますが、角質層を軟らかくして剥離しやすくするため肌のバリア機能が極端に低下する恐れが指摘されています。

しかし、薬用化粧品に配合されている程度の量であれば常用しても問題はありません。実際、殺菌作用もあるためアクネ菌の繁殖を抑制するとしてグリチルリチン酸ジカリウムと並んでニキビケア用の薬用化粧品によく配合されています。

イオウがニキビによいとされるわけ

温泉に行った時、卵が腐ったようなニオイに閉口したことはありませんか?

実はそのニオイの元がイオウ。この成分の強い温泉は、皮膚病などに効果的とされています。

イオウには殺菌作用があり、アクネ菌の増殖を防ぐ他、肌を柔らかくして毛穴詰まりを防ぐ働きもあります。

そして、特筆すべきは皮脂分泌を抑えて皮膚を乾燥させること。

これは特に皮脂分泌が活発な思春期ニキビには効果的でしょう。なにしろ、皮脂はアクネ菌の餌となるのですから、それを抑えてくれるとなれば期待してしまいますよね。

実際、代表的な思春期ニキビ用治療薬には100gあたり3g程度のイオウ製剤が配合されており、主成分の一つになっています。

こうした効果が知られていたのか、イオウ製剤はニキビや吹き出物の治療に古くから使われてきました。

1929年に日本で初めてペースト状の洗顔料として発売された「ロゼット洗顔パスタ(「ペースト」がなまったもの)」でも有名ですよね。

副作用がほとんどないので、安心して使えるのも魅力の一つです。

しかし、原因が複雑であることが多い大人ニキビの場合には逆効果になることもあるので注意が必要です。

特に乾燥肌の人は、イオウ製剤や配合された化粧品を使用すると皮脂が取れ過ぎてしまい。肌のバリア機能が損なわれる可能性があります。

適度な皮脂は肌を保護する皮脂膜を生成するのに欠かせないもの。よほど皮脂分泌が過剰なのでもなければ、使いすぎには気をつけた方がよいでしょう。

注目の成分「トコフェロール酢酸エステル」とは

耳慣れない成分ですが、「トコフェロール」とは高い抗酸化作用を持つビタミンEのことです。

近年、ビタミンC と併せて摂取することで、美容や健康によいとして注目されていますよね。

肌にももちろん効果的。毛穴に詰まった皮脂が酸化して発生する活性酸素を除去する働きがあるので、ニキビができるのを抑制してくれることも期待できるのです。

また、血行を促進し、ターンオーバーを正常化する手助けをしてくれるのも見逃せませんね。

血行不良は肌の乾燥や栄養不足を引き起こす原因の一つ。表皮や末端部の毛細血管に充分に血液が行き渡らないと、冷え症になったり、くすみや乾燥を招きやすくなってしまうのです。もちろん肌の栄養不足はターンオーバーの乱れに繋がります。

ニキビケアにおいて肌細胞が正常に入れ替わっていくことは大切なこと。それをサポートしてくれる成分ならぜひ積極的に取り入れたいものですね。

「トコフェロール酢酸エステル」が採用されているのは現在のところ、富士フイルムの「ルナメアAC」のみですが、今後増えてくることが予想されます。

まとめ

薬用化粧品やニキビケア用化粧品にはこの他にもいろいろな成分が配合されています。

どれか一つが劇的に効くということではなく、バランスよく入っていることで肌のターンオーバーのサイクルを始めとするコンディションを整えてくれるのですね。

ただし、繰り返しになりますが、ニキビ用化粧品は初期のニキビを緩和したり、毛穴詰まりを予防する効果はあっても、治療を約束するものではありません。「薬用化粧品を使っているから」と放置したり、自己判断で潰したりしないようにしましょう。間違ったケアは治すどころか悪化しかねないと知っておいてください。

もし現在、炎症や化膿を伴うニキビができているのであれば、まず皮膚科で診察してもらい、適切な治療を受けること。

その上で再度ニキビができるのを予防したり、ニキビができにくい肌を作るために使ってくださいね。

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