美容効果も抜群?最強の保湿剤「ヒルドイド」とは

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スキンケアにおける保湿の重要性は、近年ではもう常識ですよね。

例え皮脂分泌が活発な脂性肌や、思春期特有のベタつきがちな肌であっても、水分の補給と適度な油分は不可欠とされています。

また、環境の変化に伴い、空調完備の建物が増えています。冬場はもちろんのこと、夏であっても乾燥対策は必須。

ニキビ対策の一環としても、ぜひ積極的に取り組みたいものですね。

美容効果も抜群?最強の保湿剤「ヒルドイド」とは

最近、美意識の高い女性たちの間で高級クリーム並みの効果が期待できる、アンチエイジングにもいいと話題の保湿剤、「ヒルドイド」をご存知でしょうか?

「そんなすごい効果があるなら使ってみたい!買いたい!」と思われるかもしれませんが、「ヒルドイド」はドラッグストアやネットでは購入することができません。皮膚科を受診して、医師が認めた場合にのみ健康保険適用で処方してもらえる、れっきとした医薬品です。

それではなぜ美容目的で求める人が増えたのでしょうか?

今回は「ヒルドイド」の効能や使用法、そしてニキビにも効くと言われる理由について紹介します。

「ヒルドイド」は角質層に浸透して水分を保持する作用がある保湿剤で、皮膚科では乾燥によるかゆみやかさつきといった症状に対して処方されることが多いようです。

また、血流を促進し、組織の癒着を抑制する「へパリン類似物質」としての働きもあることから、傷痕の治療にもしばしば使われます。

ヘパリンは人間の体内にもともと存在する物質で、血行をよくしたり細胞間の水分を保持するもの。これと同じような作用をもたらすのが「へパリン類似物質」で、天然由来であることや構造が本家ヘパリンと非常に似ているため人体への影響も少ないとされているのです。

また、血行が良くなることで体の隅々まで栄養が行き渡り、肌の新陳代謝(ターンオーバー)も活性化されます。言うまでもなく乾燥は血行不良によっても起こるもの。外的刺激や異物から肌を守るバリア機能が低下したり、古い角質が表皮に溜まる肥厚化などの遠因でもあるのです。

ニキビによる色素沈着も、スムーズに細胞の入れ替わりが行われれば、徐々に薄くなっていくことでしょう。

単に乾燥対策というのであれば、市販のボディローションや古くから使われているワセリンでもよさそうな感じがしますが、「ヒルドイド」が特に優れているとされるのは、保水力だけでなく、こうした乾燥を根本から改善する働きがあるからでしょう。

ワセリンとヒルドイドの違い

ちなみにワセリンは「ヒルドイド」同様、皮膚科で保湿剤や塗り薬として処方されることの多い石油由来の精製物です。

赤ちゃんにも使える、全身に塗ってもOKという安全性や汎用性、ドラッグストアで廉価で購入できるといった手軽さで日常的に使っている人もいるのではないでしょうか。

肌のみならず唇の荒れや髪の毛のパサつきにも効果的なのだとか。

しかし、保湿力の面では残念ながら「ヒルドイド」には及びません。ワセリンは確かに保湿剤ではありますが、水分を補うのではなく、肌からの蒸発を防ぐ働きしかないからです。

そして実際に使ってみるとわかりますが、ベタつきがいつまでも残ります。これはワセリンの成分が肌の表面に留まっていわゆる「油膜」を作るため。「ヒルドイド」のように角質層にまで浸透することはないのです。

だからこそ「赤ちゃんにも使える」のですね。ただし、ワセリンは毛穴そのものを塞いでしまうので長時間塗りっぱなしにしておくとニキビにはよくない影響を与える可能性があります。入浴時にしっかり洗い流し、改めて塗るようにしましょう。

また、伝説的なセクシー女優マリリン・モンローがデビュー当時「肌の若々しさを保つ」と信じて顔にワセリンを塗りたくっていたという逸話もありますが、現在では顔に使用する時は注意が必要とされています。

ヒルドイドの種類

「ヒルドイド」にはクリーム・軟膏・ローションの3種類があります(この他にゲル剤もありますが打撲や捻挫の治療に使われるので皮膚科で処方されることはありません)。

ニキビやニキビ痕に直接塗布する場合は軟膏が扱いやすいでしょう。

洗顔後に1日1回、気になる部分に軽くつけるだけでOKです。

4週間を目安として、効果がまったく見られないようであれば使用を中止してください。かゆみや発赤など副作用が見られた場合も、すぐに医師に相談してください。

また、血液が固まるのを防ぐ作用もあるので、血友病など出血性血液疾患にかかっている人や、今現在炎症部分が出血している場合には使えません。

ヒルドイドの主目的はあくまでも「治療」

「ヒルドイド」はこうした高い保湿効果やターンオーバーを促す働きや健康保険が適用されれば廉価で入手できることからアンチエイジング化粧品のように扱われています。

しかし、健康保険はあくまで「治療」を目的とする場合にしか適用されません。

どうしても使ってみたいという人は、「ヒルドイド」と同じ、ヘパリン類似物質を0.3%含有する市販薬、製薬会社ノバルティスファーマの「HPシリーズ」を試してみてはいかがでしょうか。

「HPシリーズ」にはローションとクリームの二つがあります。

ステロイド無配合なので、赤ちゃんや肌の敏感な人でも使用に問題はないでしょう。

クリームは額や手首・指先などに、ローションは体の広範囲や有毛の部分に塗布するのに向いています。

どちらも無香料・無着色(ローションはアルコールフリー)、しみたりベタついたりすることもないので炎症を起こしているところにも使いやすいですね。

入浴後につけるのが望ましいとされていますが、その他の時でも乾燥やかゆみが気になる時に、一日数回を目安に塗布しましょう。ただし、いくらベタつかないからといって大量に使わないように。どんな医薬品でも、たくさん使えばその分効果が上がるというわけではないのです。

基礎化粧品や他の皮膚治療薬との併用も可能です。

そして、「HPシリーズ」は第2類医薬品に分類されるので、薬剤師や登録販売者のいるドラッグストア、インタネットなどで処方箋なしで購入することができます。

注意点としては、かゆみや発疹などの副作用がまれに起こる可能性があること、粘膜部分や目の周りに使用しないこと。これも「ヒルドイド」と同じですね。

まとめ

「ヒルドイド」は魔法の薬ではありませんが、その効果はやはり注目に値するでしょう。

興味のある人は同様の効果がある市販薬で試してみることをお勧めします。

美しくなりたいという気持ちは女性として理解できなくもありませんが、「ヒルドイド」はあくまで治療薬であるということを知っておいてくださいね。

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