ニキビケアにはレトロコスメも侮れない!ロゼット洗顔パスタ・明色美顔水・ヘチマコロン・オードムーゲ

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次々に開発・発売されるニキビ用化粧品。

新しい有効成分や最先端の技術など、さまざまなポイントがあり、世のニキビを何とかしたいと思う女性たちに希望を与えてくれます。

価格も手に取りやすいものから有名メーカーのスペシャルケア製品まで選び放題。

逆に何を選んだらいいのかという贅沢な悩みも聞かれるほどです。

もちろん現代のメーカーが研究を重ねて作り上げたニキビケア用化粧品も期待できるのですが、ぜひ目を向けてもらいたいのが日本で昔から使われている「昭和コスメ」と呼ばれる製品たち。

母親世代、中にはおばあちゃんたちが若い頃から愛用していた化粧品類には、現在でも販売されているだけあって、その効果もなかなかのものなのです。

肌が白くなる?「ロゼット洗顔パスタ」

別項でも紹介した1929年発売の日本初のクリーム状洗顔料、「ロゼット洗顔パスタ」はイオウ成分を配合し、ニキビを抑制しながら肌を白くするという効果で一世を風靡しました。

創始者の原敏三郎はイオウ泉の多い大分県の出身で、その肌を美しくする効能に早くから注目していました。身を以て知っていたとも言えるかもしれません。

日本では「色の白いは七難隠す」ということわざがあることでもわかるように、女性にとっては白く滑らかな肌が何よりも大切とされていました。

近年の美白ブームに通じるかもしれませんね。

研究の結果、イオウパウダーを練り込んだクリーム状の洗顔料を開発した原敏三郎は、満を持して「レオン洗顔クリーム」を発表します。

当時としては破格の値段であったにも関わらず、その効果は評判を呼び、大変なヒット商品となったそうです。

戦後はブランドとして確立するため、1951年「ロゼット洗顔パスタ」に名を改め、パッケージも一新しました。それ以降、現代に至るまで成分や包装はほとんど変わっていませんが、クレイやガスールといった新しい成分をプラスした製品がラインナップに加わっています。

元祖とも言うべきニキビケア用は、「有効成分イオウシリーズ」に分類されており、肌の状態に合わせて選べる2種類の他、メイクも落とせるものもあります。

イオウによる角質軟化作用で古い角質を取り除き、カンゾウエキス(グリチルリチン酸ジカリウムの原料ですよね)でニキビや肌荒れを予防。さらにココナツオイルやオリーブオイルが肌にしっかり潤いを残してくれます。

祖母・母・娘の三世代に亘る愛用者も少なくないという「ロゼット洗顔パスタ」、何だかその効果を試してみたくなってきますよね。

中高生に人気!?明治生まれの「明色美顔水」

「明色美顔水」の発売はなんと1885年(明治18年)!

親子三代どころかその歴史は130年以上という驚異のロングセラー製品です。

主な成分はサリチル酸やホモスルファミン。

サリチル酸はピーリングやニキビの治療用軟膏に使われていることでもおなじみですよね。

もう一つのホモスルファミンは外皮用消毒薬の一種で、こちらもやはりニキビ治療用として多用されているようです。

過剰な皮脂を抑えてアクネ菌の繁殖を防ぐ働きがあり、薬用化粧品として認可されています。

もともと創始者・桃谷政次郎がニキビに悩む妻のためにサリチル酸を基に調合したもので、販売する予定はありませんでしたが、妻のニキビが目に見えて緩和されたことがそのまま宣伝となって大人気となり、「にきびとり美顔水」として商品化の運びとなったそうです。

洗顔後、手に取って顔全体になじませるか、コットンなどに含ませて拭き取るようにしてください。刺激を感じることがありますので、敏感肌の人はコットンパックのように長時間肌につけっぱなしにしておくのは避けた方がよいでしょう。

また、使い心地はさっぱりしていますが、その分潤いを補う効果は今一つという意見も。明色美顔水の後は保湿を心がけてください。

その他、洗顔用・浴用として固形タイプの明色美顔石鹸もあります。しっかり泡立てて、顔全体を包み込むように洗い、丁寧に洗い流してください。特にニキビのある部分は念入りにすすぎましょう。体のニキビが気になる時にも使えますので、ぜひ試してみてください。

日本古来の化粧水?「ヘチマコロン」

「ロゼット洗顔パスタ」や「明色美顔水」よりもさらに歴史が古いとされるのが「ヘチマ水」。完熟したヘチマの蔓を切って、根側を容器に差し込んでおくと溜まる水分のことで、すでに江戸時代の「本草網目啓蒙」には美顔水としてその記録が見られるそうです。

そのまま飲めば咳止めや利尿作用があるとされているだけでなく、肌に塗ればあせもやひび、あかぎれといったトラブルの緩和に有効と、まさに万能薬。

そんな「ヘチマ水」の利点を活かして商品化したのが「ヘチマコロン」。発売は1915年(大正4年)と、こちらも約100年の歴史を持っています。

肌のPHに近い弱酸性で、さっぱりとした使い心地。ベタつきなどがなく、水分を補給してくれます。

また、ヘチマに含まれるサポニンには抗炎症作用があり、昔から日焼けやほてりを鎮めるとされています。そのため、ニキビにも充分な効果が期待できるというわけ。

スキンケアの際にたっぷり使うだけでなく、スプレータイプで乾燥が気になった時に一吹きしたり、シートマスクに沁み込ませてパックするのもよいですね。

400ml入りの大きいボトルでも1300円と安価なので、惜しみなく使えるのが嬉しいところ。もちろん「ヘチマコロン」からは同様にヘチマ水を配合した乳液も発売されていますので、併せて使ってみてはいかがでしょうか。

製薬会社の薬用化粧品「オードムーゲ」

昔ながらの「薬局」の店頭で、「オードムーゲあります」といった看板やのぼりを見たことはありませんか?

筆者は男性用の整髪料か育毛剤かと思っていたのですが、実はこれは小林製薬が1961年(昭和36年)に発売した薬用化粧品。低価格なのに肌荒れやニキビといったトラブルの改善に効果的と、近年静かなブームになっているロングセラー製品です。

拭き取り化粧水の「薬用ローション」はグリチルリチン酸ジカリウム(表示は「グリチルリチン酸ニカリウム」)を始めとする有効成分が炎症を防ぎ、古い角質や汚れ、余分な皮脂を取り除いて肌をニキビのできにくい状態に整えてくれます。

もちろん洗顔料や拭き取り後用の保湿化粧水やスキンクリーム、スキンミルクなど、ライン使いができるよう揃っており、洗顔料以外はすべて医薬部外品です。

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