便秘で肌荒れや吹き出物ニキビができる理由 なぜ女性は便秘になりやすいのか?

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「大人ニキビ」に悩む女性の多くが便秘気味もしくは便秘であることをご存知でしょうか。

近年、腸内環境が健康や美容に影響を及ぼすことがわかったことから、テレビの健康番組でしばしば取り上げられたり、研究書や一般向けの解説書も出版されていますよね。

実際、普段はそんなことはないのに便秘気味になるとニキビができる、という人もいるでしょう。

その一方で、便通が整ったらニキビが治ったという声も聞かれることも。

今回はニキビと便秘、そして腸内環境の関連について解説します。

便秘でニキビができるわけ

口から摂取した食物は食道→胃→十二指腸→小腸→大腸と通過していく間に分解され、栄養分が体に吸収されていきます。

最終的に大腸で水分を吸収され、便として排出されるのですが、さまざまな原因でそれがスムーズに行われず、体内に貯留されてしまう状態が便秘です。

一般的に「3日以上便通がない状態」とされていますが、最近では「毎日便が出ていてもすっきりしない、残便感があるようであれば便秘」と定義されるようになってきました。

日本人はもともと農耕民族で穀物・野菜中心の食生活であったためか、欧米人に比べると腸が長いとされている上、女性は筋力が男性よりも弱く、ホルモンの関係で便秘になりやすいのです。

便は本来なら排出されるべき老廃物。体内に溜まっていると、腸内に常駐する細菌類(総称して「腸内細菌」と言います)のうち、俗に言う「悪玉菌」の餌となって増殖を招きます。するとどうなるでしょうか?

悪玉菌はアンモニアや硫化水素、発がん物質などの有害物質や悪臭を放つガスを発生させます。

大腸がんの原因の一つとして便秘が挙げられるのはこんな理由からなのです。

もちろん肌にも決してよいことはありません。放置しておくと有害物質が腸壁から吸収され、血液を介して全身をめぐることになります。

その結果、有害物質やガスは毛穴からニキビという形で出てくるのですね。

なぜ女性は便秘になりやすいのか?

前述のように、女性は男性より便秘になりやすいので日頃から生活習慣に注意することが必要です。

筋力不足だけでなく、月経前に増加する黄体ホルモンには腸の蠕動を抑制する働きがあります。つまり便を送り出す力が弱くなるということ。月経が近づくとニキビができるという人のほとんどが便秘でもあるというのはこうした理由があるからなのですね。

また、ダイエットの方法にも気をつけましょう。

最近ではあまりいないと思いますが、食べるものを限定する「○○だけダイエット」や食べる量を極端に減らすダイエットは栄養の偏りを招き、結果的に便秘になってしまうこともめずらしくありません。腸の働きを鈍化させるばかりか、スムーズに便を排出するための適度な油分、食物繊維などが不足して、体重は減っても肌がニキビでボロボロ…なんてことになっては本末転倒ですよね。

そして、仕事や家事、育児に忙しく、便意を感じてもゆっくりトイレに入っていられないということも便秘になる原因の一つです。

例えば早朝などに「トイレタイム」として時間を確保するようにして排便のリズムを作るとよいでしょう。

便秘のタイプを知っておこう

便秘には大きく分けて4つのタイプがあります。

  • 弛緩性便秘…大腸の蠕動運動機能が低下し、便を排出されにくくなるもの。女性や高齢者に特に多いとされています。大腸内の滞留時間が長くなるので、水分が過度に吸収され、硬い便となってますます排便しにくくなるという悪循環がしばしば見られます。また、排便の際に肛門が切れて切れ痔や脱肛といった症状を引き起こすこともあります。
  • 直腸性便秘…弛緩性便秘同様、機能性便秘の一種で、便が直腸まで来ているのに便意が起こらず、排便が行われないものです。前述のように繰り返し便意を我慢したり、高齢者や痔を患っている人がなりやすいようです。便意を感じたらすぐにトイレに行くようにしましょう。
  • 痙攣性便秘…最近では「過敏性大腸症候群」と呼ばれることもあります。ストレスなどで自律神経の働きが乱れ、大腸の蠕動運動にも影響が表れたもの。便秘と下痢を繰り返したり、蠕動が過剰になりすぎたりします。多くの場合、腹痛を伴いますが、医学的には病変や異常がないことがほとんどです。
  • 器質性便秘…大腸がんなど疾患によって起こる便秘です。便秘薬で改善がみられない、他のどのタイプにも当てはまらない、腹痛や吐き気、出血があるような時は速やかに医療機関を受診しましょう。

便秘解消は美肌への第一歩!

便秘を解消するにはなんといっても食生活を見直し、改善することが最も早道かつ確実です。

まず、自分が普段どのようなものを食べているかを確認しましょう。食べたものを記録するのもお勧めです。実際に書き出してみると、思ったよりも偏っている、食べすぎているといった「気づき」があるかもしれません。

また、野菜は体によい、肉は控えた方がよいといった思い込みにも注意です。

美肌を作るには良質なタンパク質が不可欠ですし、便秘解消のためには適度な油も必要だからです。

さまざまな食物をバランスよく摂取することを心がけましょう。

また、便秘にはとにかく「食物繊維!」と思われるかもしれませんが、種類によっては逆効果になることも考えられます。食物繊維には野菜に多い「不溶性」と海藻やコンニャクに含まれる「水溶性」があります。体によいからと野菜ばかりを摂っていると、水分が吸収されすぎてしまい、かえって便が硬く、排出しにくくなる可能性もあると知っておいてくださいね。

冷たい飲み物や食べ物、生野菜などの摂りすぎによる冷えも女性にとっては大敵。血行や内臓の働きが悪くなれば肌のコンディションや便通にも影響しかねません。

水分は積極的に摂るべきですが、冷水よりも常温の水や湯ざましの方がよいでしょう。野菜も生より蒸したり茹でたりした温野菜が望ましいとされるのはこのためです。

そして、ヨーグルトや納豆など乳酸菌を豊富に含む食べ物は、腸内の善玉菌を増やす働きが期待できます。腸内には善玉・悪玉菌の他に、環境によって悪玉寄りになる「日和見菌」も存在しています。それを無害なままにしておくために、善玉菌はぜひ増やしておきたいところですね。

便秘と食事、そしてニキビの関係については別項でさらに詳しく説明していきます。

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