肌の再生を促す!美容成分あれこれ

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エステや美容外科のアンチエイジングコースやドクターズコスメにしばしば使われている「フラーレン」「EGF」「APPS」といった成分。

一般的な化粧品には配合されていないことが多いので、耳慣れない人が大多数でしょう。

これらの成分は保湿や水分補給といったデイリーケアより一歩進んだ、「肌の生まれ変わり」に特に効果的とされています。

その分どうしても費用は高めになってしまうのですが、ニキビを始めとする肌のトラブルや衰え対策のためにぜひ試してみたいものです。

EGF(Epidermal Growth Factor:上皮成長因子)

「上皮増殖因子」とも呼ばれる、人間の体にもともと存在するタンパク質の一種です。

53個のアミノ酸で形成されており、化粧品に配合される場合は「ヒトオリゴペプチド-1」と表記されることもあるようです。

その働きは肌を始め筋肉や骨などの細胞を成長させたり、体の代謝や機能を調整すること。

1962年、マウスの唾液腺から抽出した物質を新生マウスに投与すると成長が促進されることから発見されました。

このEGFが効果を発揮するために、人間の肌の表面(角質層)にはEGFR(成長因子受容体)があります。これと組み合わさることで受容体であるチロシンキナーゼが活性化され、新しい細胞の生成や成長、調節などの作用が起こるのです。

しかし、当初EGFは傷やヤケドなどの痕の再生や皮膚移植などの回復を促すためのものとして医療分野でのみ使用されていました。

研究目的であったことや抽出技術が不充分であったため、非常に貴重なもので1gでなんと8千万円というとんでもない値段だったそうです。これでは市場に出回るはずがありませんよね。

その後研究や技術の革新で安定供給が可能になり、美容成分として化粧品に配合することもできるようになりました。日本では2005年に厚生労働省の認可が下りています。

効果についてももちろん立証済み。EGFをわずか0.00001%(0.1ppm)配合したローションを朝晩2回、60日間に亘って30代から60代の被験者に使用してもらったところ、新生細胞の成長率が平均284%という驚くべき結果が出たそうです。

EGF配合の化粧品を選ぶ時は、認定マークがあるかどうかをチェックしましょう。これは美容効果の得られる適正な配合濃度と品質について、基準を満たしていることを認定機関が認めた製品につけられています。

成分表示で「ヒトオリゴペプチド-○(○は数字。1、5などがある)」の記載があるかどうかも確認してください。

「EGF配合」を謳っていても、実際にはEGF様の異なる成分を使用しているものもあるからです。

FGF(Fibroblast Growth Factor:線維芽細胞増殖因子)

EGFは表皮に作用しますが、このFGFは真皮に働きかける成長因子です。

真 皮は表皮のさらに深部に存在し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった肌のハリや弾力に関わる成分を生成する部分。しかし、残念ながらその量や生 成力は加齢によって徐々に衰え、シワやたるみを引き起こします。それをカバーしてハリ成分を増やしてくれるのがFGFというわけ。

FGFには1~23までの23種類がありますが、そのうちaFGF(酸性線維芽細胞増殖因子)と呼ばれるFGF-1はこれらの成分の原料となる線維芽細胞を活性化し、増殖を促して正常に働くよう調整してくれるのです。

化粧品の場合は「ヒトオリゴペプチド-13」と表記されています。

アンチエイジングや肌再生目的であれば、EGFとFGFの両方が配合されているものを選びましょう。表皮と真皮の肌細胞を同時に活性化させることで相乗効果が期待できるからです。

フラーレン

EGF同様、発見者がノーベル賞を受賞したことで大注目されている美容成分。

今やアンチエイジングや再生医療の分野では不可欠の存在となっているのではないでしょうか。

フラーレンは60個の炭素原子がサッカーボールのように組み合わさった球場の物質で、なんとビタミンCの170倍以上の抗酸化力を持っているとされています。

「酸化」とは紫外線や加齢によって起こるもので、肌の衰えを始め人体の機能に老化をもたらすことから「体のサビ」とも呼ばれる活性酸素を生み出します。今ではすっかりおなじみの言葉ですよね。

分かりやすい例を挙げると、リンゴの切り口が茶色くしぼんでくる状態。あれが典型的な「酸化」です。

フ ラーレンはその活性酸素を除去して無害化する働きに優れており、紫外線を浴びても壊れにくいという特性があります。また、抗酸化力が高いにも関わらず、低 刺激なのもポイント。いろいろな肌質の人に適用できるため、最近では皮膚科でも治療に取り入れているところが少なくありません。

フラーレンには脂溶性のリポフラーレン(スクワランと合わせて液状にしたもの)と水溶性のラジカルスポンジ(水と混ぜ合わせたもの)の2種類があり、前者はクリームや美容液に、後者は化粧水などに主に配合されています。

肌には皮脂も水分も存在し、その両方に活性酸素は発生しますから、できれば両方入っているものを選ぶとよいでしょう。

どちらも濃度が1%以上であれば認定マークがついているはずですから、購入の際にはチェックしてみてくださいね。

APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

「アプレシエ」の名前でも知られる高濃度ビタミンC誘導体。その浸透力は通常のビタミンCのなんと100倍とも言われています。

ビタミンCは言うまでもなく肌にとっては不可欠の成分ですが、肌に浸透しにくいという問題がありました。それを改良して浸透率を高めたものがビタミンC誘導体です。

美 白効果に関しては厚生労働省の認可済み。このためビタミンC誘導体を配合した化粧品は医薬部外品(薬用化粧品)に分類されます。中でもAPPSは水溶性・ 脂溶性の両方の成分を持っていることから、ビタミンCがさらに深部の真皮まで届き、効果を発揮してくれるとされているのですから、美肌を手に入れたい人は 見逃せませんね。

そして、ニキビケアには欠かせない、過剰な皮脂分泌や炎症の抑制の他、メラニンの生成を抑えてシミや色素沈着を防いだ り、 コラーゲンの生成を促すなどさまざまな働きがあるAPPSはドクターズコスメを始めとするさまざまな化粧品に配合されたり、エステや美容外科、皮膚科でも 多用されています。

手に取りやすい価格とは言えないかもしれませんが、それに見合うだけの効果は期待できるのではないでしょうか。

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