ニキビはなぜできるの?ニキビの段階と治療・予防法を解説

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ニキビは最近では「尋常性痤瘡」と呼ばれ、れっきとした皮膚疾患の一つとされています。

かつては思春期には通過儀礼のようにできるものと考えられており、「時期がくれば治る」と治療法もほとんどありませんでした。

その結果、ニキビを不用意につぶしたり、化膿してしまったりして痕が残ることもめずらしくなかったのです。

現在では引退している元メジャーリーガーも、若い頃はニキビやニキビ痕がひどく、怪獣に例えられていましたよね。

女性ならなおさら慎重になる必要があるでしょう。

ここではニキビができる仕組みや、段階・肌質別のケア方法をご紹介します。

 

ニキビはなぜできる?

ニキビの原因が「アクネ菌」であることは今ではよく知られていますよね。

人間の皮膚常在菌の一つであるアクネ菌は、2種類の悪玉菌と1種類の善玉菌に大別されます。このうち善玉菌は肌のPHバランスを整え、病原菌の繁殖を抑制するという大切な役割がありますが、悪玉菌の方は増えすぎると皮膚トラブルを引き起こします。

アクネ菌はもともと嫌気性菌という空気を嫌うタイプの菌。そして皮脂を好むという特性があります。

空気にあまり触れることなく、皮脂が豊富…こんな環境であれば、爆発的に増えることも考えられるのです。

 

皮脂が過剰に分泌されると、排出しきれなくなった分が毛穴に詰まりやすくなります。

そこへホコリや花粉など、外部からの異物が加わってできるのが角栓(コメド)。通常の洗顔では落としにくい上、放置しておくとどんどん大きくなってくるという困りものです。

ニキビの最も初期の段階である「白ニキビ」も実はこれで、ぽつんと盛り上がっていることがほとんどです。

この詰まった毛穴の先端が開いて、空気に触れて酸化したものが「黒ニキビ」。その名のとおり、黒い点のように見えます。

この段階で適切なケアをすれば、本格的なニキビに移行することはまずありません。

しかし、症状が進行すると詰まった皮脂を餌にアクネ菌が増殖して、今度は皮膚に炎症を引き起こします。

こうなってしまったら皮膚科での治療が不可欠。下手につぶしたりすると痕が残ったり、ひどいとクレーター状にえぐれてしまう恐れもあるからです。

 

ニキビの段階とは?

ニキビの種類を進行順に並べてまとめると以下のようになります。

  1. 白ニキビ:過剰な皮脂が毛穴に詰まった状態。角栓(コメド)とも言う。先端は閉じていて、表面は白く盛り上がっている。
  2. 黒ニキビ:毛穴が開いて皮脂が酸化した状態。自分でケアできるのはこの段階まで。
  3. 赤ニキビ:毛穴の中で皮脂を餌にアクネ菌が増殖し、炎症を起こしたもの。赤みを帯び、痛みを感じることも多い。
  4. 黄ニキビ:さらに症状が進んで、毛穴の中に膿がたまった状態。アクネ菌だけでなく黄色ブドウ球菌も増殖しているため適切な治療をしなければさらに炎症が広がる恐れもある。真皮までダメージを受けているので、自分で潰すとほぼ確実に痕が残る。

ニキビの治療法は?

白ニキビや黒ニキビの段階であれば、自分で処理することもできるとされています。

ただし、間違った方法では悪化する可能性があるので、準備をきちんとして正しい手順で行いましょう。

指や爪で無理に押しだすのではなく、綿棒やコメドプッシャーという専用のグッズを使うのがお勧め。

手をきれいに洗い、消毒した針でニキビの先端に少しだけ穴を開けたら周りに圧をかけて芯であるコメドを押し出します。

除去できるレベルのものであれば、意外に簡単にコメドが出てきます。

あとはニキビ部分を消毒すればOK。にじみ出てくる体液には肌細胞を修復する働きがあるので、必要以上に拭き取らないようにしましょう。

かさぶたができたら自然に落ちるまで触らないこと。

しかし、この方法が使えるのはあくまで初期のニキビに対してのみです。炎症を起こしている赤ニキビや、既に化膿している黄ニキビは必ず皮膚科で治療を受けてください。

「黄ニキビも潰した方がよい」と言う人もいますが、リスクが大きいので避けるべきでしょう。

 

皮膚科でも初期のニキビを潰す「面皰圧出」は効果的な治療法として採用されています。

医師が行うという安全性・安心感の高さに加え、健康保険が適用されますので、自分で上手に出来そうもない、心配という人は相談してみるとよいでしょう。

その他、症状に応じて塗り薬を使ったり、レーザーや注射、ホルモン剤などさまざまな治療法があります。

 

予防するには?

アクネ菌はニキビの原因ですが、皮脂という餌がなければ決して過剰に増えるようなことはありません。

つまり、ニキビを防ぐにはアクネ菌を除去するより皮脂分泌のコントロールの方が確実と言えるのです。

「ニキビ予防・対策には洗顔が第一」とされているのは、余分な皮脂を洗い流して毛穴を詰まりにくくするため。

特に思春期のニキビには有効でしょう。

ただしその後の保湿は充分に行うようにしてください。20代以降の「大人ニキビ」も同様に、乾燥肌はもちろん、すべての肌質の人に言えることです。

 

乾燥肌ならニキビにならない?

ニキビの要因が過剰な皮脂にあることから、乾燥肌の人はできにくいというイメージがあるかもしれません。

しかし実際には、どんな肌質であっても皮脂と水分のバランスが崩れればニキビはできるということを知っておきましょう。

乾燥肌の場合、角質層の皮脂や水分が不足しているため、肌を保護する皮脂膜が形成しにくくなります。するとさらに水分が蒸発しやすくなり、角質が固く厚くなる、角質の肥厚化が起こります。

その結果毛穴も狭くなり、柔軟性を失って少ない皮脂でも詰まりやすくなってしまうのです。

水分だけが足りないインナードライ肌のケアにも水分補給は欠かせません。また、皮脂が充分だからと乳液を省く人もいますが、補った水分が蒸発する時に肌からも持って行かれてしまいますので、必ずつけるようにしてください。

脂性肌は洗顔をしすぎないようにすること。回復力のある10代でも一日に何度も洗えば肌はダメージを受けてしまいます。さっぱりしたいからと洗浄力の強い洗顔料を使うと、皮脂が取れ過ぎて、かえって脂っぽくなることも…。

スキンケア用品は脂性肌向けのものを選ぶのが皮脂コントロールのコツです。

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